高血圧とお酒関係

高血圧の予防には平日ビール中びん1本、週末2本まで

週に純アルコール300g以上、日本酒に換算すると13合以上を長期間飲んでいる人では、年あたりの血圧上昇の割合が大きく、7年間で約3mmHgも高くなっていることが、男性3900人を対象とした調査で明らかになった。これまでは1日2~3合(週に14~21合)以上の飲酒が高血圧に関係するといわれてきたが、それより少ない飲酒量でも長期の血圧上昇度が高まる可能性を示唆することがわかった。国立健康・栄養研究所 健康・栄養調査研究部 食事評価法研究室長の由田克士氏が、国立健康・栄養研究所の季刊誌「健康・栄養ニュース 第14号」で報告した。
 

この調査は、企業に勤める20~59歳の男性を対象に、1994年から2001年まで毎年定期検診時に血圧測定を実施し、併せて飲酒や喫煙習慣、食習慣などについて尋ねたもの。分析には一般化推定方程式(Generalized Estimated Equation法:GEE法)を使い、7年間の収縮期血圧および拡張期血圧測定値の変化と飲酒量の関係を調べた。

その結果、週にアルコール300g以上飲んでいる人では、年あたりの収縮期血圧の変化が、年齢と体重による調整後、非摂取群に比べて0.44mmHg高かった。これは7年間に、3.08 mmHg高くなることを意味する。拡張期血圧では、年あたり0.19mmHg の上昇が見られた。

週300gのアルコールを摂取する群では、非摂取群に対し、ベースラインの血圧値が、収縮期血圧は5.21mmHg、拡張期血圧は4.16mmHg高く、週に200~299g(日本酒換算で8.7合以上)摂取群でも、収縮期血圧は3.9 mmHg高いことがわかった。

これらのことから、由田氏は、「高血圧にならないためには、週200g以下の飲酒に抑える」ことを勧めている。週200gのアルコール量は、1日あたり約29g、日本酒ならおよそ1.2合、ビールなら中びん1本強、ワインなら200ml程度にあたる。高血圧の予防には、平日はビール中びん1本、週末は2本までといった目安がよさそうだ。(日経BP社 MedWave掲載記事より)


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